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奥出雲に愛着を感じられる体験を子どもたちに。

こんにちは!
移住・定住コーディネーターの磯田です。

今回は、奥出雲町でNPO法人の立ち上げに関わり、
現在も「NPO法人ただも」のメンバーとして活躍している
平井さんにお話を伺いました。

 

プロフィール

平井 千夏(ひらい ちなつ)
奥出雲町横田地区出身。
高校まで横田で過ごし、大学は浜田へ。
現在はNPO法人ただもの一員として活動している。
1児の母として奮闘中。

 

※NPO法人ただも
・設立   平成29年3月
・目的   子どもの頃から地元好きの熱量を上げるような体験や気付きの場を子どもたちに提供することを目的としています。
・活動内容 中学生向けの起業体験など、子どもたちが町に様々な形で関われる活動を行っています。
      
・ただもとは出雲弁で「まいど」のような方言です。

 

NPO法人ただもができた経緯をおしえてください

2015年に町が開催した「若もん未来会議」に参加し、地域の課題解決のプランを考え発表しました。
プランを実行に移す動きもありましたが、自分たちの力だけでは難しく、
また、行政に頼ることもしたが任意団体レベルの状態で行政のサポートを受けることはハードルが高いという声が出ました。
そこで地域で何かしたい人と行政をつなげる中間支援組織があるといいねという話になりました。
そこから「ただもプロジェクト」という任意団体を作りました。ただもプロジェクトでは1年間かけて話し合いや地域住民のヒアリングや起業体験の開催をして、奥出雲にはどのような組織が必要かを話し合いました。
1年間やってみて「NPO法人」という形が良いということになり任意団体ただもプロジェクトから「NPO法人ただも」となりました。

 

 

 

NPO法人ただもではどんな活動を?

まず最初に取り組んだのは、起業体験プログラムでした。
それからは、子どもふろしき市(小学生のフリーマーケット)、出雲商業高校課題研究サポート、
横田高校だんだんカンパニーサポート、町の人材育成の委託業務などなど。
奥出雲町の子どもを対象に、起業体験などを開催しています。
今は中学生を対象にしていますが、小学生や高校生にも幅を広げていきたいと思っています。

 

何のために起業体験を開催しているのですか?

奥出雲の子どもたちに、「選択肢を増やしたい」というのがあり、
そのひとつとして起業体験を開催しています。
子どもたちが「切磋琢磨する」「競争」といった体験をすることで、
「将来こういう選択肢もあるんだな」と感じてもらうことが目的です。
大人になって都会に出ることもできるけど、地元と関わりながら働くという選択肢。
学校では学べないことを体験させて、こういった活動をすることで将来の役に立つことができればと思っています。

 

今後どんなことがやりたい?

今、NPO法人ただもは立ち上げをして3年目。より質の高い事業を実施します。

私も以前、NPOただもが主催する中学生の起業体験を拝見しましたが、
若い学生たちが自分で考えたアイデア実現に向けていきいきと働いていました。(この時は唐揚げの実演販売)
学校で与えられた勉強や宿題だけでなく、自らが主体となって動ける場を与えることができれば、
子どもたちの成長に大きく響いてくると思います。
これからNPO法人ただもがどのような企画を子どもたちに与えてゆくのか、楽しみです。

今回、平井さんのお話を聞いて、本当に感動しました。
少人数でここまでやっていくことは、
「奥出雲の子どもたちの未来を考える気持ち」がよっぽど強くなければできません。
これからも、NPO法人ただもを応援し、町の未来を担う子どもたちに期待したいと思います!

UPDATE 2019.08.02

Person

平井 千夏さん

Editor

磯田 菜保子