はじめての奥出雲 Vol.2
こんにちは。
町外マガジンライターのgettyです!
奥出雲の旅の後編をお届けします。
人生ではじめて、そろばんを作ってみた。
晴れてそろばん職人になり、現在修行中のYちゃん。
彼の職場は、「そろばんと工芸の館」内にあります。
まったくの素人でも「そろばんづくり」が体験できると聞き(有料)、
早速申し込みました。
ざっと工程を書くと、
①枠を組み立て
②玉を竹の軸に差し込んで
③四方の枠を閉じ
④最後に桁ごとの印をつける。
途中で裏面にサインも入れました。
確かにシンプルな作業ではあります。
だからといって簡単というわけではありません。
いや、むずかしいんです。
※だいぶはしょっていますが、こんな感じで組み立てていきます。
所要時間約1時間。超苦手意識のあったそろばんへの愛情が、初めて湧きました(笑)
今や、日本でそろばんを作っている場所は数ヵ所、
職人さんも高齢化し、どんどん減っているそうです。
私が子どものころは、授業でそろばんを習っていましたが、
今はもうないと聞きます。
私自身は、そろばんは苦手で、授業も苦痛でしたが、
今になって、工芸品としてそろばんを見てみると、
よいそろばんの無駄のない美しさ、手さわり、小気味よい弾き音などが感じられ、
飾っていても絵になりそう、などと思わされたのでした。
自分で作ったそろばんは、大切に持ち帰り、今はリビングの棚に飾っています。
※左に回り続けるループを運転するのは楽しいけれど、降りたらちょっとクラクラ。
山の緑に赤い橋が映えます。秋は山も色づいてまた違った美しさなんだろうな。
鬼の舌振の巨大岩・奇岩に大興奮!!!
初日は、「おろちループ」にドライブしました。
赤い橋が印象的で見晴らしもよく気持ちよさを堪能できました。
2日目に訪れた「鬼の舌振」に、私は大興奮。
※入り口はこんな感じ。
実はロッククライミングが趣味なので、岩には目がないのです。
とても歩きやすいバリアフリー遊歩道があるのですが、
そこはあえて、川沿いの道を歩き、岩と川の迫力を近くで感じながら歩きました。
※登りたい!この岩だけで5本くらい、課題ができそう。(ボルダリングしない方、ごめんなさい)
※遠くに見える岩は、高さ30mくらい。ここも登ってみたいです。
足場がよければ、きっとボルダリングやロープクライミングで人気が出そう!
なんて妄想しながら岩をさわり、ニヤニヤ歩く私を見て、
妹夫婦は変な顔をしていましたが、ま、趣味ですから。許してください。
鬼の舌振付近を散策しながら、奥出雲って、観光はもちろんのこと、
もっとアウトドアやスポーツの場所としての可能性がある!と感じました。
奥出雲の自然の中に、もっとディープに入り込んで楽しんでみたいものです。
深呼吸したくなるまち、おくいずも。
大阪に帰ってきて思ったのは、
奥出雲にいる間、なんども深呼吸していたな、ということでした。
稲刈りしている田んぼのそばを通るときの、乾いた干草のような香ばしいにおい。
朝霧の中を散歩しているときの、水分をたっぷりふくんだにおい。
鬼の舌振を歩いているときの、湿ったコケと落ち葉のにおい。
妹夫婦が借りている小さな畑で、ピーマンやナスを採ったときの土のにおい。
家の中の、少し古臭いんだけど懐かしい、おばあちゃんちのにおい。
毎日の生活の中では、意識しないとしないような「深呼吸」。
奥出雲では、ひとつひとつの場所が個性を持ったにおいを持ち、
それをじっくりと、味わうことができました。
「仁多米」も「出雲そば」も「しまね和牛」もおいしかったけれど、
いちばんのごちそうは「奥出雲の空気」だったと言ったら、
地元の方に怒られるかもしれませんね。
今度は、あえて冬に訪れてみたいな~と考えています。
冬は、豪雪で暮らしも大変だと聞きましたが、
だからこそ感じられる、秋とはまた別の魅力があるんじゃないか?
なんて、気軽に考えている私。
そしていつの間にか、奥出雲の魅力に、もっとハマッてしまうのかもしれません。
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