奥出雲町でしか経験できない仕事に出会った。 Iターンしてみたら、家族で過ごす幸せな時間が増えた。

三好 裕さん 奈穂さん
プロフィール
裕さん
広島県出身。広島で奈穂さんと出会い、結婚。
ホテルマンとして、広島県や山口県で勤務し、
現在は奥出雲多根自然博物館で働いている。
奈穂さん
島根県津和野町出身。
奥出雲町内でパート勤務をしている。
2023年5月に奥出雲町へIターン。

Iターンのきっかけは?
裕さん:奥出雲町に住んでいる妻の親戚から、日本で唯一の泊まれる博物館『奥出雲多根自然博物館』の話を聞いたことがきっかけです。私はこれまで、広島や山口のさまざまなホテルで働いてきました。ホテルマンが天職だと思っているくらい、やりがいのある仕事です。そんな私にとって、奥出雲多根自然博物館でホテルマンとして働くことは、珍しい経験が積めるいい機会だと興味が湧いたんです。何より「楽しそう!」と思ったのが一番ではありますが(笑)
実際に奥出雲町へ来てみたら、私が子どもの頃に暮らした地域とよく似た雰囲気で、「懐かしい風景だなあ」「子育てするのに良さそう」と思いました。私だけではなく、妻も田舎に住みたいと言っていましたしね。
奈穂さん:移住前は街なかでアパート暮らしをしていて、子どもたちと公園に行くだけでもなかなか大変でした。夜は子どもたちを早く寝かせなきゃと、ご近所にすごく気を使っていましたし。そんな時、たまたま親戚から奥出雲多根自然博物館の話を聞き、夫と話し合って奥出雲町へのIターンを決めました。ここでは、子どもたちを家の周りで自由に遊ばせてあげることができます。寝かしつけの時間もご近所さんに過度に気を使わなくて良いので、気持ちがとても楽です。

奥出雲町での子育て、まだまだ良いところがありそうですね!
奈穂さん:子どもたちが家の前で遊ぶので、車で通る人たちがゆっくり運転してくれるなど、地域の方々の優しさを日々感じています。近所の子どもたちも優しいんですよ。私たちが引っ越してきた日に、わざわざうちの子たちに会いにきてくれて。高学年の子たちが低学年の子と遊んでくれるし、小学校に上がっていない子たちの面倒まで見てくれます。
裕さん:奥出雲町に来てから子どもと過ごす時間が増えて、以前より親子仲が良くなりました。私は仕事柄、土日や祝日も出勤しますし、Iターンする前は帰宅が夜中になることもしばしば。子どもと顔を合わせない日も多くあり、そのせいか特に下の子どもたちは妻にベッタリで、私には……(苦笑)。けれど、今の職場は休みがきちっと取れるし、以前より早く帰宅できて、子どもたちと関わる時間が格段に増えたんです。おかげで親子の距離がぐっと縮まりましたよ! いま借りている家が職場のすぐ近くなので、昼の休憩時間に家に帰るようにしたのも良かったみたいです。

奥出雲町での生活で「なんだか幸せ」と感じるのは、どんな時ですか?
裕さん:人の温かさに触れた瞬間に幸せを感じますね。近所の方と出会った時に、向こうから挨拶をしてくださるんですよ。こちらに来てしばらく経ち、もう当たり前になってしまったのですが、改めて考えてみると都会ではなかなか無いことです。方言が独特で、初めは聞き取るのに苦労もありました。けれど、近所の方々は私たちが地元の人間ではないことを汲んで、こちらが理解しやすい言葉で声をかけてくださるんです。そんな心使いが嬉しいですよね。子ども同士はあまり強い方言で話すことはないみたいなので、言葉の不便さはないようです。
奈穂さん:時間に追われなくなったことが良かったですね。移住前は周り近所に対して音などの心配をしながら、朝から晩までいわゆる“ワンオペ育児”の状態だったので。こちらに来てから主人の勤務にもゆとりができて、親子の時間も夫婦の時間も増えました。家族の絆が深まって幸せですね。



