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奥出雲で言葉・コミュニケーションの体験を

 

今回は、上三所にある宿泊施設「JECK」を運営する李さんに

お話をお伺いしました。

李さんに以前お話をお伺いした記事もありますので、

ぜひそちらもあわせてご覧ください↓

田舎だからできる交流の場づくり

 

【プロフィール】

李 蓮玉(り よんおく)さん

韓国の大学を卒業後、早稲田大学に入学。

卒業後はソウルに戻り、大学で日本語を教える。

日本で出産し、日本・韓国・オーストラリアなどで娘さんを育てる。

その後は埼玉で過ごし、UIターンフェアで奥出雲を知り、

奥出雲町の地域おこし協力隊として勤務。

地域おこし協力隊卒業後「奥出雲町でコトバの旅をしよう」をコンセプトに語学の学び場“JECK”を立ち上げる。

【日本に来られたきっかけは何ですか?】

韓国の大学を卒業するときに、特にやりたいことが見つかっていませんでした。

そこで、日本の大学への留学をあっせんする会社にお世話になり、早稲田大学に入学することになりました。本当にたまたまでした。

奥出雲町へは娘が海外へ留学したことをきっかけに「自分も居場所を見つけたい」という思いを持ち、たまたま娘がUIターンフェアのチラシを持って帰り、参加したフェアで奥出雲町との出会いがありました。地域おこし協力隊に応募したら合格をし、奥出雲町へ来ることとなりました。こちらもたまたまでした。

私自身組織に属して仕事をしたことがなかったですし、慣れない地ということもあり、とても大変だったという思い出です。

地域おこし協力隊では主に観光協会での仕事をしていました。

地域おこし協力隊を卒業してからJECKを立ち上げました。

(「JECK」とは Japanese English Chinese Koreanの頭文字から取ったもの)

これは観光協会で働いていた時に旅行予約サイトなどに触れ、自分でゲストハウスをしてみようということから始めました。

【JECKではどんな活動をされていますか?】

JECKでは「奥出雲町でコトバの旅をしよう」をコンセプトに日本語(外国人向け)、英語、中国語、韓国語で泊まろうというものを用意しています。

英語であれば、英語のみを話して言語に触れながら、奥出雲町の豊かな自然に触れあってほしいというものを目指しています。

今年は「英語で泊まろう!@JECK」という3日間開催されるミニ合宿をお一人様一泊5,000円で10月末~12月末まで開催しています。

また、ワーケーション用にゲスト専用スペースにキッチンも設置しました!

 

【コロナウイルス感染症で変わったこと、大変だったことは何ですか】

まず、昨年コロナウイルス感染症が拡大してから、予約が9割減少しました。

家賃や光熱費などのランニングコストがかかっていくなかでこのままでは続けることは難しいだろうと思い、2月にガレッジセールを開催しました。

そんな中、たまたま町外の宿泊施設に連絡をし、採用面接を受けたところそこに就職することになりました。月曜日から金曜日まではそこで働き、土曜日、日曜日はJECKの運営を行うという生活に変わりました。

そこでは昨年の4月から今年の10月までお世話になりました。

JECKはゲストハウスとして数名が泊まることができる施設でしたが、就職したところはもっと規模が大きい宿泊施設のため、集客の部分において大きな違いがありました。

しかし、JECKでやってきたSNSでの発信や予約サイトの整備などの経験を活かすことができ、とても勉強になり、いい刺激となりました。特に外国人観光客のための予約サイトの整備などで貢献することができました。

現在、We love山陰キャンペーンやgo to トラベルで安く宿泊ができることとなっていますが、いずれはなくなります。終了したときの価格設定をどうするかなど考えなくてはいけないのでまだまだこれから大変なことばかりです。

施設も新型コロナウイルス感染症の感染防止対策のため様々な改修を行いましたので、安心して宿泊してもらえるように準備しています。

【この仕事のやりがいは何ですか?】

やはり、大きな宿では味わうことができない人と人とのつながりが生まれることだと思います。ファミリーやカップルが泊まりに来た際に一緒にお茶したりご飯を食べたりと楽しい時間を共有できる時がとても楽しくやりがいがあると思います。

これからもJECKに泊まりに来てよかった、奥出雲に来てよかったといってもらえるようにしていきたいと思います。

 

【今後のプランなどはありますか?】

JECKの強みは言葉・コミュニケーションの体験をして帰ってもらうことです。

自然が豊かな奥出雲で何か体験を通して感じ取ってもらうことができればと思います。

島根県は「美肌県」としても他県に売り出しているので、美肌にもスポットを当てた体験を用意できればと思っています。

また、今年「旅館業」と「飲食店営業」の許可を得ましたので、それも活かしていきたいと思います。

奥出雲町では宿泊施設以外で朝ご飯を食べることができるところがないので、予約制で朝食を提供することができればと考えています。

ただ朝食を食べるだけでなく、近くの城山に登ったり、さくらおろち湖へのサイクリングをしたりした後に朝食を召し上がっていただくことができればと思います。

 

 

JECK

〒699-1431 島根県仁多郡奥出雲町上三所278-4

電 話:050-3155-0433

メール:jeck@outlook.jp

https://www.jeck.love/

 
 
 
 
 
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UPDATE 2021.12.10

李 蓮玉(り よんおく)さん

取材:安達知寛

コロナでがらりと環境が変わってしまいましたが、その変化に合わせていろんなことに取り組んでみたいという李さんのビジョンを聞き今後のJECKがどうなっていくかとても楽しみです。ぜひ一度ご宿泊をご検討してみてください。