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やりがいと誇りを持てる「和牛を育てる仕事」

こんにちは♪

移住・定住コーディネーターの磯田です。

現在、奥出雲町では令和3年4月からの地域おこし協力隊を募集しています。

その中で農業畜産農地保全タイプの協力隊も募集しており、その現場である

「奥出雲町馬木の一般社団法人農業公社横田繁殖育成センター」で和牛を育てる、

渡部憲さんにお話を伺いました。

 

―どんな仕事をしているんですか

和牛の繁殖・育成を行っています。
和牛に種付け→妊娠→10ヶ月→分娩→子牛を8~9ヶ月育てる→市場で売る
という流れです。

 

―1日のタイムスケジュールを教えてください

8:30    床変え、餌やり
10:00  休憩
11:00  次の牛舎の床変え
12:00  お昼休憩
13:00  次の牛舎の床変えや水槽(牛が水を飲むもの)の清掃
14:00  午後の餌やり
15:00  休憩
16:00  牛舎の片付け
※牛の発情があれば、夕方受精する。

 

―どんなことが楽しいですか?

種付けをしたり、移殖したり、それが一発で付いたりすると嬉しいですね。

この日は偶然、受精の現場に立ち会うことができました。


牛が動かないように、鼻としっぽをそれぞれ紐でくくりつけ、


子宮の状態を手で確認します。


その後、ストロー状のものに入れていた精子を子宮に入れていきます。

 

―このお仕事に就かれて、理想とのギャップはありましたか?

気をつけないと、牛にどつかれたりします。蹴ってくる牛もいるので十分注意が必要です。

 

―ここは何人ぐらいの方が働いていらっしゃるんですか?

職員が4名、パートが1人、365日飼育しています。
1日3人体制で、職員は約21日勤務、パートは8~9日勤務です。
ローテーションで勤務しているので、きちんとお休みもあります。

 


牛に餌をやる渡部さん。声を掛けながら、やさしくあげていました。


ローダーに乗って、牛舎内の糞やエサを処理します。

 

―牛を何頭ぐらい飼っているんですか

繁殖牛を180頭飼っています。随時、毎月新しい子牛が生まれます。
この日の朝、生まれた子牛もいました!とってもかわいかったです。
生まれたてなのに、毛がふさふさで、すぐに立っていたことにびっくりしました。
「草食動物は、肉食動物に襲われないように、すぐに動ける状態で出てくるんだよ」
と教えてくださいました!

 

―どんな目的で飼っているんですか

子牛を生ませる親牛を育てます。
オスが生まれるとほぼ食肉になります。


外に出ないように鉄の策が組んであります。
「この鉄の策を舐めることで、牛は体内に鉄分を取り入れているんです。
さびているところなんて最高なんですよ。」と渡部さん。

 

―ここで飼った牛はどこへ行くんですか

宍道の中央家畜市場の競りにかけられます。

現在、奥出雲町では地域おこし協力隊としてここで働く職員を募集しています。
新しく入られる協力隊員に期待されることを嵐谷場長にお聞きしました。

「牛を好きになってほしいです!好きじゃないとやる気が出てきませんからね。
あと、生き物ですから細かいことまで気づく、少しの変化も見逃さない観察力を養ってほしいです。」

 

和牛を育てる現場は、想像していたよりもはるかに大変そうでした。
とても大きな動物を相手に働くのは体力のいる仕事かもしれません。
それでも、渡部さんたち職員さんは、一頭一頭、優しく、時には強く接しておられました。
そんな仲間たちと、一緒に働いてみませんか?
詳しくはこちらからご応募ください♪

UPDATE 2021.01.06