歴史を感じながらくつろげるカフェ、茶房十五代。
こんにちは。
定住コーディネーターの磯田です。
今回は、歴史も楽しみながらくつろげるカフェ『茶房十五代』を取材してきました。
茶房十五代は、絲原家の本宅にあります。
約400年の歴史をもつ絲原家の敷地内にひっそりとたたずむ隠れ家的カフェ。
入口をくぐって、まず最初に出迎えてくれるの重厚な天井です。
何百年もの歴史を継いできた木なんだと思うと圧巻です。
さて、カフェの中に入ってみましょう。
庭を眺めながらくつろげる席もあります。
椅子もカラフルでありながら落ち着いた色合いで、とても素敵です。
店内の雰囲気に合うようにと、こだわって購入したとお聞きしました。
窓辺の席のランプも温かみがあっったり、壁にかかる古時計もレトロで素敵でした。
店内は大正時代の雰囲気を残し、机には絲原家の山林から伐採したケヤキを使用しているそうです。
こだわりの珈琲と自家製シフォンケーキ。
ふわっふわでしっとりとした食感のシフォンケーキと、注文を受けてからドリップして淹れられる珈琲がよく合います。時を忘れられるような癒しの空間でいただくスイーツ、とっても美味しかったです。
ちょうどこの時期はモミジがきれいに色づきます。
絲原家の十六代目、絲原丈嗣さんにお話を伺いました。
-もともとここは何もなかったスペースだったそうですが、どうしてカフェを経営しようと思ったのですか?
現在の絲原家は大正13年に建て替えられたものです。江戸時代よりこの土地に住宅を構え、たたら製鉄工場を併設し、鉄の生産を行っていました。その後、大正時代にたたら製鉄を廃業したため、住宅部分も大正時代に建て替えを行いました。今回カフェスペースに改装した部分は、これまで家業等の中枢機能を担ってきた事務部門を配置していたスペースです。
この事務所を改装し、昨年より喫茶事業を開始しました。事業自体はそんなに大それたものではないですが、国登録有形文化財であるこの大正時代の建物を活かし、異空間を演出するスペースを創出しようと、今回の構想を練り上げました。また、昭和55年より隣接する絲原記念館を中心に観光事業を行っており、来訪して頂くお客様にくつろぎのスペースを提供したいとの思いもありました。
―このカフェをつくるのに苦労したところはどこですか?
飲食事業自体初めてだったので、事業計画等のファーストステップでまず苦戦しました。
しかしそこは、町役場が主催した起業創業セミナーへ参加し知識を深めると共に、地
元商工会さん等のアドバイスや指導により解決することができました。次に問題になった
のは、提供メニューや実際のオペレーションなどの運営面であります。開業時期が迫る中
、一緒に働く妻と共にこの課題に取り組みました。その中で、良いコーヒー屋さんに出会
うことができ、仕入れからコーヒーの淹れ方まで様々な面でお世話になることができ
た。現在は、ドリンクを中心とした喫茶メニューのみですが、近い将来ランチ提供等
ができるスタイルまで、実現したいと考えています。
歴史を感じながら過ごす贅沢な時間を、奥出雲の『茶房十五代』で過ごしてみませんか?
《茶房十五代》
〒699-1812 島根県仁多郡奥出雲町大谷856
TEL: 0854-52-0151
営業時間:10:00~16:00
定休日:水曜日、年末年始