原点に立ち返る。移住から7年たった今思うこと。 - おくいずも暮らしメモ | 奥出雲町移住・定住・就職・子育て情報

原点に立ち返る。移住から7年たった今思うこと。

今回ご紹介するのは、奥出雲町へUターンで移住された磯田菜保子さんです。磯田さんは島根県出雲市のご出身でデザインを学ぶために東京の学校に進学するタイミングで上京されました。その後、奥出雲町へUターン移住をされ、地域おこし協力隊として活動後、玉鋼を用いたアクセサリーを制作するため起業されました。

以前インタビューをした時から4年が経った現在、磯田さんはどのように暮らしているのか、改めて原点に立ち返りながらお話を伺いました。

ー奥出雲町に来るきっかけとなった経緯を教えてください。

出雲市の出身ではありますが、母方の実家が奥出雲にあるため小さい頃からよく遊びに来ていました。私にとって奥出雲は第２の故郷のような存在です。

東京の学校を卒業した後は松江市で就職をしましたが、奥出雲に住む母やおばあちゃんと暮らしたいなと思い始めてから移住を意識し始めました。

ー移住の際にどんなことに悩みましたか？

松江でもアクセサリーに関わる仕事をしていましたが、奥出雲に移住したら仕事をどうしようか悩みました。当時、奥出雲町役場の方にご相談したところ地域おこし協力隊の制度をご紹介いただき、移住後は協力隊員として3年間従事することができました。

ー地域おこし協力隊ではどんな業務をされていましたか？

移住定住コーディネーターとして、移住を考えている方や空き家バンク関連のお仕事に加え、現在の暮らしメモのようなサイトで移住者を対象としたインタビュー記事を執筆していました。その中でも奥出雲に関心がある方を対象に、奥出雲の食材を使った料理教室を開催したりしていました。色んな方が集まり美味しい食材を通じて奥出雲の魅力を感じていただける取り組みはとても楽しかったのを覚えています。

ー移住してからの3年間で奥出雲の魅力はどのような点に感じましたか？

協力隊の活動を通じて、色んな領域で頑張っておられる事業者さんがいることに気づくことができました。これまで奥出雲に関わっている中では出会ってこなかった方々とたくさん関わる中で、たたら製鉄を始め野菜や奥出雲生まれの様々な素材を守っている方々がいること自体がとても魅力的でした。

ー現在では起業をされていますが、それまでの経緯を教えてください。

私の曽祖父はたたら製鉄の村下をしていたこともあり、奥出雲ならではの素材を使ったアクセサリー制作をしたいと考えていました。協力隊期間中は水晶などを用いたアクセサリーを中心に制作していましたが、奥出雲の魅力に触れる機会が増えたこともあり奥出雲の象徴的な素材である「玉鋼」のアクセサリーをどうしても作りたいという思いが強くなりました。一般の方が手に入るものではないので、構想してから7年ほど月日がかかりましたが、現在は玉鋼のアクセサリーを制作・販売させていただいております。協力隊活動の中でつながりが増えていたことで、玉鋼を入手するまでも色んな方に相談することができたのだと思います。

ー4年前にインタビューを受けていると思いますが、この4年間で何か感じたことはありますか？

地域おこし協力隊時代にお世話になった方々が、今でもずっと応援してくれています。

これからも人とのご縁を大切にしながら生きていきたいです。

ー移住を経て企業に至った磯田さんのこれまでが伝わりました。最後に奥出雲町で「なんだか幸せだな」と感じる瞬間を教えてください。

ちいさな町だからこそ、人との繋がりが大きく感じられます。

たくさんの方に助けられながら今の自分があるんだなと感じています。